本が完成するまで何日かかる？

こんにちは。出版コーディネーターの下牧です。
野菜や果物は皮の近くまたは皮そのものに栄養が多いと聞いて、なるべく皮ごと食べるようにしています。最近になって知ったのが、キウイも皮ごと食べられるということ。そもそも、キウイや桃の外皮にある毛が気になって、皮をむいたときに実についた毛を水洗い（！）するほど神経質だったのですが、食べても大丈夫と知って皮ごとキウイにトライしてみました。…ゴワゴワして美味しくはなかったです。でも毛は克服できました。些細なことや根拠なく気にしていることは、どんどん克服していきたいです！
さて、本においては些細なことも大切です。しかし根拠はないといけません。正しく神経質になりつつ、立派な一冊を仕上げましょう。

本が完成するまでの工程と
それぞれに要する日数を知ろう。

原稿を書き上げたらすぐにでも出版したいのが人情。しかし、一生に一度あるかないかの大切な出版です。急がば回れ。後悔のないよう、必要な時間はしっかりと取るようにしましょう。
レイアウトデザイン制作に入る前に、本にするにあたって原稿に不備がないかを担当者が確認して疑問点などを指摘し、著者が見直す「ゼロ校」という校正のやりとりがあります。ここで数ヶ月悩む方もいれば、スムーズに1週間ほどで原稿を完成させる方も。この段階で本が完成するまでの日程に差が出てきます。

原稿が完成すればいよいよ本の形にレイアウトデザインします。単に流し込むだけではなく、1ページずつ確認しながらレイアウトすることと、表紙デザインもあわせて制作するため、約1ヶ月の日にちがかかります。さらに、完成したレイアウトデザインを初校、再校、念校と3回チェックします（再校で終わる方も少なくありません）。ここでまた2ヶ月ほどの日にちがかかります。

レイアウトデザインが校了（これ以上修正なし）となれば、いよいよ印刷・製本に入ります。ここからはパレードブックスのターン。入稿前の最終確認、入稿、試し刷りや見本の確認を経て、約1ヶ月で本が完成します。販売を行う場合は、発売までさらに2～3週間かかります。
合計してみると…ゼロ校に1～2ヶ月、レイアウトデザインに1ヶ月、校正のやりとりに2ヶ月、印刷製本に1ヶ月かかるので、だいたい半年ほどの期間がかかることになります。もちろん、期間を縮めることもできますし、逆に延ばすことも可能です。特に急ぎの方には超特急プランという最短1ヶ月で本が完成するプランもご用意しています。

BOOK HOTEL 京都九条。

京都に本を読むためのホテルがオープンしました。「BOOK HOTEL 京都九条」です。2,000冊を超える施設内の蔵書は、すべて自由に閲覧可能。フロアや棚、部屋ごとにテーマがあり、それぞれにそった蔵書が並んでいます。毎日20時から0時まで、1階エントランスのBOOKライブラリーは、ナイトライブラリーに変身。照明が暗くなり、読書のムードを盛り上げてくれます。さらに珈琲や紅茶、アルコールを提供しており、ドリンクを手に、読書を楽しむことができます。自室での読書がなんとなく集中できないとき、このホテルに泊まって読書してみるのはいかがでしょう？