出版したら献本しよう。

こんにちは。出版コーディネーターの原です。
実は、少し前からイタリア語を勉強し始めました。はじめは通勤中に学習アプリを触る程度でしたが、次第に物足りなくなり、休日に通えるスクールを探すことに。そこで参考にしたのが口コミです。インターネットでスクール名を検索し、SNSや掲示板などで評判のよさそうなところから順に体験レッスンに行っています。
書籍の販促においても、口コミは重要かもしれません。話題の書籍になるために、たくさんの人にレビューしてほしいものですよね。
そこで、今回のテーマは献本です。送付先の方に快く読んでいただけるよう、贈り方も工夫してみましょう。

友人、新聞社、図書館…
本ができたら献本しよう。

本が完成したとき、誰かにその本を進呈することを「献本」と言います。本の完成に協力してくれた家族や友人、取材先の人などに御礼の意味をこめて贈る以外に、「こんな本ができましたよ」と各所に広める役割もあります。これは有名な作家も行っているもので、本が完成した際には欠かすことのできないイベントと言えます。出版部数を決めるときに献本も視野に入れることが大切です。

家族や友人以外の献本先としては、やはり情報発信力のある媒体や人に送るのが良いでしょう。新聞社や雑誌社、テレビ局やラジオ局、オンラインメディアの編集部など、制作した本の内容にあった媒体やコーナーを探しましょう。ほかに、SNSなどでフォロワーの多い方、インフルエンサーなど、情報発信力のある方への献本もオススメです。「献本したいので送付先を教えてほしい」とDMなどで丁重にお願いしてみましょう。

他に、図書館や学校への献本もオススメです。ただ、条件を設けているところも少なくないので、事前にHPなどで献本先の情報をチェックしておく必要があります。他に待合室に本を置いている病院など、様々な視点で本を広められる場所を探してみましょう。
なお、献本の際は、必ず送付状を添えて「献本」であることをしっかり伝えないといけません。本に「献本」「謹呈」「ご恵送」などを書いた短冊を挟むのもオススメです。送付状には、どんな人が書いた、どんな内容の本なのか、本を贈った理由を明記しましょう。
パレードブックスでは、献本のための送付状のテンプレートをご用意しております。ご希望の方にはプレゼントいたしますので、お声がけください。

書店振興プロジェクト。

書店がどんどん減少している昨今。ついに国が書店を支援する「書店振興プロジェクトチーム」を立ち上げたそうです。ニュースによると、なんと書店なしの自治体が4分の1にものぼっているとのこと…。アマゾンなどのインターネット書店が普及したとはいえ、町の書店がなくなるのは文化的にも大きな損失です。具体的には今後、経産省の担当者が書店や出版社関係者にヒアリングを行って課題を把握し、支援策を検討していくようです。大手取次店の日販が、コンビニへの雑誌・書籍配送から撤退するなど、本を直接購入できる場所が失われつつあるなか、このプロジェクトに期待が高まります。