パレードブックス本づくり通信69

本のタイトルについて考える。

こんにちは。出版コーディネーターの森です。
今年もそろそろ梅雨がやってきそうですね。私は雨の日になるとなんとなくやる気が起こらず、つい無為に過ごしてしまって後悔しがちです…。気持ちを切り替えて、「外出の選択肢がなくなった分、原稿執筆や校正に集中できる!」と捉えれば、有意義に過ごせるかもしれませんね。
さて、今回の特集は「本のタイトルについて考える。」です。ひと昔前に長いタイトルの本が流行しましたが、個人的には簡潔に内容が伝わるものが好みです。本のタイトルは本の魅力を伝える最も大切なもの。一緒に考えてみましょう。

特集

本のタイトルについて考える。

本のタイトル、決定は執筆の前?後?

意外と悩まれる方が多い本のタイトル。販売する場合は、売上に関わるとても重要な要素です。本のタイトルを決めるタイミングですが「執筆前に決める派」と「執筆後に決める派」で意見が二分されるようです。前者は原稿の方針や軸がブレないように決めてしまってから執筆を進められる利点があり、後者は原稿の内容をしっかり盛り込んだタイトルにできるという利点があります。

本のタイトルにもトレンドあり!
ジャンルに合わせて戦略的に命名するべし。

実際にタイトルを決めるにあたって、どんな風に考えれば良いの?という方もいるはず。そういった方は、ベストセラーになった本や書店で販売している本を参考にしてみましょう。ここ十数年で登場し現在でも流行しているものは、タイトルが一文になっているような長いもの。エンターテインメント小説から広がった文化ですが、その後『もし高校野球のマネージャーがドラッガーの『マネジメント』を読んだら』(ダイヤモンド社 2009年 岩崎夏海・著)や『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(文藝春秋 2015年 村上春樹・著)など、他ジャンルにも広がっています。また、『くるまの娘』(河出書房新社 2022年 宇佐美りん・著)のような、相いれない二つの言葉を掛け合わせたタイトルも最近では印象的です。アプローチこそ真逆ですが、どちらも興味を惹いて手に取ってもらいやすくする戦略をとったタイトルといえるでしょう。

本のタイトルは自由!
読者を意識した命名を。

前に挙げた2つの例の他にも、『スマホ脳』(新潮社 2020年 アンデシュ・ハンセン著/久山葉子・翻訳)のように、作品で特徴的な文言をそのまま本のタイトルにしたり、『六人の嘘つきな大学生』(KADOKAWA 2021年 浅倉秋成・著)のように、読了後に意味のわかる伏線としてタイトルを決めたりしているものもあります。例として挙げた特徴のすべてに共通しているのは、読者に興味を持たせたり、引き込んだりするようなタイトルになっていること。ご自身の印象に残っている作品名を思い出して参考にしてみるのもアイディアが浮かぶヒントになるかもしれません。前回のメルマガで特集した「文章の推敲」と同様に、作品づくりの際には時間をかけて、楽しみながらしっかり考えてみましょう!

コラム

出版コーディネーター森の小ネタコーナー。本にまつわる、ゆるーいお話を取り上げてまいります!

入稿に追われているあなたのための「原稿執筆カフェ」

仕事の締め切りが迫っているのに思ったように進まない…そんな方のためにあるユニークなコンセプトのカフェ、「原稿執筆カフェ」をご存じでしょうか。
なんとこのカフェ、原稿執筆を目的とした方限定のカフェ!そして、入店時には作業目標をお伝えし、クリアしないと退店できないという徹底ぶり…。他の利用者も原稿執筆を目的としているため、店内には切磋琢磨している雰囲気が漂っているらしく、いかにも執筆がはかどりそうです。場所は、東京の高円寺駅から徒歩6分ほどにあるライブ配信&撮影スタジオ「高円寺三角地帯」さん内。気になる方は、営業日時をHPで確認の上、是非利用してみてください。

トピックス

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本づくり研究所レポート
「本の広告」

電車や書店の広告、やっぱり目に入るのは表紙デザインとタイトル。このレポートでは、そんな本の広告について調べてみました。

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