「リトルプレス」の楽しみ方。

こんにちは。出版コーディネーターの森です。
コロナ禍で実家に帰省することすらできないまま、1年半が経ちました…。今年の夏季休暇も自宅でインドアに過ごす予定です。本を読んだり、映画を見たり、インドアは大好きなのですが、誰とも約束できず、ずっと閉じこもっていると、どうしても気持ちが塞ぎがち。書店巡りくらいは出かけたいと思っています。
さて、今回の特集は少部数で出版を楽しむ「リトルプレス」。最近、大手書店でも扱っているところが増えています。書店によってセレクトされている本が違うと、書店巡りもより楽しめますね。本づくりの原点ともいえる楽しみが詰まったリトルプレスの魅力に迫ります。

友達に配ったり、お店に置いてもらったり。
少部数ならではの楽しみ方。

最近、個人や団体が少部数でこだわりの本を発行する「リトルプレス」が人気です。購入できる場所や媒体が限定されているのも、かえって魅力の一つになっているようです。本来、書店流通を行うには、まとまった部数（パレードブックスでは300部以上）を発行する必要がありますが、こうしたリトルプレスを独自のルートで仕入れて扱う書店も増えています。

パレードブックスでも30部から書籍を制作できる少部数タイプをご用意しています。アマゾンで販売することもできますし、フリマサイトなどを活用して個人で販売してもOK。馴染みの書店、雑貨店、カフェ、バー 、映画館などと交渉して、そこで本を委託販売している著者もいらっしゃいます。「手売り」の楽しみが味わえることも「リトルプレス」の醍醐味といえます。

書籍の販売というとどうしても「新刊を書店で」と考えがちですが、「売れる」ということにとらわれず、自分自身の世界を思う存分表現して、読者や販売してくれるお店の人ともより密につながれる――。それがリトルプレスの魅力です。パレードブックスの少部数タイプを利用して、ぜひチャレンジしてみてください！

積読（Tsundoku）

本を買ったものの読む時間がなく、部屋の片隅に積み上がっている…。こういう状態を「積読・積ん読（つんどく）」といいます。広辞苑にも掲載されているほか、SNSなどで読書家が自虐的に使うケースがよく見かけられます。実はこの言葉、海外でも「Tsundoku」として親しまれていること、ご存知でしたか？海外では積読に該当する言葉がないのだそうです。しかし、本を買ったものの読めないまま積み上がっておくという現象自体は万国共通。たとえばインスタグラムで#tsundokuと検索すると、世界中の積み上がった本が見れて楽しいですよ。